一口に胃腸炎と言っても、扱う人によってその意味する範囲は変わってきます。胃腸に起こる炎症性の疾患をまとめて胃腸炎と呼ぶ場合もありますが、「胃腸炎=感染性胃腸炎を中心とする急性胃腸炎」と定義している場合の方が多いようです。
冬に流行するノロウイルスに代表される感染性胃腸炎は、大部分が患者との接触や、汚染された飲食物などによる経口感染によって生じるとされています。
また、感染性胃腸炎はウイルス性胃腸炎と細菌性胃腸炎に2大別されることもあります。乳幼児に多いとされているのがウイルス性胃腸炎。特にロタウイルス腸炎は冬期に乳幼児がよく罹ることで知られ、発展途上国では高い死亡率で乳幼児にとっての脅威となっています。その他のウイルス性胃腸炎の原因としては、ノロウイルス、アデノウイルスなどが知られています。
感染性胃腸炎の中で細菌性胃腸炎というのは、いわゆる食中毒とされるものです。食中毒を惹き起す細菌は数多く、サルモネラ菌属(腸チフス菌、パラチフスA菌以外)、ブドウ球菌、腸炎ビブリオ、病原大腸菌、ウェルシュ菌、セレウス菌などがあります。これら細菌性胃腸炎も、その発症の仕組みによって、感染型、毒素型、中間型というように分類されます。感染型には、サルモネラ、腸炎ビブリオ、病原性大腸菌など、比較的罹患頻度の高いものが含まれています。
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