最近の胃腸炎の流行として記憶に新しいのが2006年のノロウイルス流行です。ノロウイルスという言葉自体、実に耳慣れない新しい響きがあったので、ノロウイルスによる胃腸炎の流行とともに、またたくまにウイルス名も日本全国に知られるようになりました。「新しい響き」があったのも当然で、2002年に国際ウイルス学会はノーウォーク様ウイルスの呼び名をノロウイルス属(Norovirus)と定めたばかりだったのです。
2006年のノロウイルスによる感染性胃腸炎の流行は非常に多くの患者を生み、それ以降毎年のように冬場になると流行するようになりました。しかも全食中毒患者の中でノロウイルス感染によるものの割合はかなりの数値を占めるともされていますから、常に警戒を怠らないようにしなければなりません。
ノロウイルスに限らず、毎年秋から冬にかけての時期に胃腸炎の流行が見られます。特に患者が発生するピークとされるのが年末から年始にかけての時期ですから、流行情報・患者情報には注意を向けておかねばなりません。体力に不安のある人、高齢者、乳幼児らのいる家庭ではいっそうの注意が必要です。老人施設で胃腸炎の流行があり、少なからぬ高齢者が亡くなってしまうというようなニュースは、できれば聞きたくないものです。
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